ANSI フランジの圧力低減方法を選択します。外力によるフランジの MAWP の低減方法にはいくつかの方法があります。フランジに外力が作用すると、フランジは漏洩の可能性が生じます。漏洩を生じないようにするには、B16.5/47規格で示されている設計圧力に対応するクラスより上位のクラスの選択が必要になることもあります。
2017年11月現在で、ASME Section VIII Division 1規格では特に規定はありません。しかしコードケースでは外力を考慮するように示されています。
Kellogg Method
安全側の評価を与える Kellogg 手法があります。軸方向荷重と曲げモーメント荷重から等価圧力が計算され、B16/47 のフランジ レーティングの圧力から減じられます。
ASME UG-44 | 4.16.12
ASME VIII, Division 1 and Division 2: 2019年版の UG-44, Table UG-44 (Div 1) および Paragraph 4.16.12, Table 4.16.12 ウェルディングネックフランジの外部荷重に関連する規格更新に従って、UG-44 手法を使用します。
50% Stress Method
管壁で計算応力/許容応力の比が < 0.5 を満足する場合、許容圧力は ANSI/ASME規格のレーティングを使い、応力比 >= 0.5 である場合に等価圧力を Kellogg 手法で計算し、レーティング圧力から差し引きます。
DNV Method
DNV 手法は、ANSI フランジレーティングを 1.5倍し、Kellogg 手法による等価圧力を差し引きます。この考え方はフランジの耐圧試験がレーティング圧力を増して付加されており、配管系におけるフランジに作用する荷重も作用していることから、レーティングを同様にあげることができるとしています。ほとんどの配管は設計圧力の 1.5倍で耐圧試験が行われています。