Calculation Method (計算手法) として PD 5500 を選択した場合、次のオプションを入力します。ソフトウェアは補強板の有無にかかわらず円筒胴あるいは球形胴形状について応力を計算します。円形状の穴ノズルの応力についてのみ計算されます。
PD 5500 Annex W の例ではノズル取付け部外縁の膜応力は計算していません。板厚を選定する場合には、膜応力の手計算でのチェックが必要です。さらに、Annex G では接続する外縁の膜応力は穴の存在による応力集中を考慮しています。
Loads (荷重)
Sustained (持続) 荷重 (自重+内圧+機械荷重) が使われます。
次の荷重とモーメント座標が PD 5500, Annex G で使われます:
Fr- Radial force (半径方向荷重) |
Length "L"
容器の長さを入力します。補強板のない容器あるいは円錐では鏡を含む全長になります。この値は Tangent Offset Distance (接線オフセット距離) とともに荷重中心からの等価なずれ長さを計算します。
Tangent Offset Distance
左の接線からあるいは適切なサポートからノズル中心までの距離を入力します。この値は長さ Length "L" に関連して荷重中心からの等価なずれ長さを計算します。
Allowable Stress Intensity Factors at Nozzle Edge (ノズル外縁における許容応力強さ係数)
Factor for Membrane Stresses
応力強さ係数を入力します。この係数に許容応力 f を乗じて最大膜応力に対する許容応力強さとします。これらの応力は PD 5500 Annex W の例で、32、33、34行に示されています。通常、この係数は補強板の外縁で 1.2 あるいはそれ以下です。
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この係数は補強板外縁の Factor for Membrane Stresses (膜応力係数) よりも大きくなります。
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この入力は、Print Membrane Stress at Nozzle Edge (ノズル外縁での膜応力の印刷) が選択された場合にのみ有効です。
Factor for Membrane + Bend Stresses
応力強さ係数を入力します。この係数に許容応力 f を乗じて、最大膜応力と曲げ応力強さの和に対する許容応力強さとします。これらの応力は PD 5500 Annex G の例で、27、28、29行に示されています。通常、この係数は 2.25 またはそれ以下です。補強板の外縁では、通常、この係数は 2.0 です。
Print Membrane Stress at Nozzle Edge
接続する交点での膜応力を計算します。Factor for Membrane Stresses (膜応力の係数) に対しても値を入力する必要があります。
Allowable Stress Intensity Factors at Pad Edge (補強板外縁における許容応力強さ係数)
Factor for Membrane Stresses
応力強さ係数を入力します。この係数に許容応力 f を乗じて最大膜応力に対する許容応力強さとします。これらの応力は PD 5500 Annex W の例で、32、33、34行に示されています。通常、この入力は補強板の外縁で 1.2 あるいはそれ以下です。
Factor for Membrane + Bend Stresses
応力強さ係数を入力します。この係数に許容応力 f を乗じて、最大膜応力と曲げ応力強さの和に対する許容応力強さとします。これらの応力は PD 5500 Annex G の例で、27、28、29行に示されています。通常、この係数は 2.25 またはそれ以下です。補強板の外縁では、通常、この係数は 2.0 です。