次に示すように、テーリングラグの解析では 1つあるいは 2つのタイプの設計についてベースリング解析が含まれます。設計はテーリングラグに曲げが生じないような吊上げ位置に基づいて行われます。吊上げピン穴の中央位置はトップリングあるいはベースリングのどちらか大きい方の外縁になります。テーリングラグの材料はガセットあるいはベースリングと同じと想定します。設計の主な検討事項は断面係数、せん断とピン穴での支圧応力、および溶接強度です。
ラグの吊り荷重の計算にはリグデータを必ず入力してください。リグデータを入力するには、メイン画面の Load Cases タブで Installation | Misc. Options をクリックします。
Perform Tailing Lug Analysis? - テーリングラグ解析に関するデータを入力する場合に選択します。
Type of Tailing Lug - 上に示すような Single Lug か Dual Lug を選択します。
Centerline Offset - センターラインからのオフセット量 OS を入力します。この入力は Dual Lug にのみ有効です。
Lug Thickness - テーリングラグの厚さを入力します。
Pin Hole Diameter - ピン穴の径を入力します。ピン穴の中央は、トップリングあるいはベースリング外径の外縁のどちらか大きい方になります。
Weld Size Thickness - ベースリングとスカートのラグの溶接脚長を入力します。
Lug Height - ベースリングのトップから計ったテーリングラグの高さを入力します。トップリングがあれば、通常トップリングからの距離になります。
Dist. from Skirt to Hole - スカート外径からピン穴までの距離を入力します。
Analysis Results
テールラグの設計は、ベースリングとスカート、トップリングからなるベースリングの組み立て、溶接強度、テールラグ本体の 3つの解析から構成されています。解析ではテールラグに曲げが生じないとします。トップリングがなければ、ベースリングと減衰長 (e) のみが断面係数に考慮されます。
設計強さをチェックするのに使われる許容応力は次の通りです。
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ピン穴のせん断: 0.4 Sy
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支圧応力: 0.75 Sy
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溶接強度: 0.49 Sallow