Optional Moments for Saddle Analysis - PV Elite - Help - Hexagon

PV Elite Help

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PV Elite
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ASME 規格 VIII-2 4.15.6 の定義に従って次のオプションを入力します:

Moment M1 - サドルでの最大の正味断面、最大長手曲げモーメント。胴の上側で引っ張り応力の場合には、モーメントは負になります。

Moment M2 - サドル間での最大の正味断面、最大長手曲げモーメント。胴の上側で引っ張り応力の場合には、モーメントは負になります。

PV Elite によるサドル解析は ASME 規格 VIII-2 paragraph 4.15.3 あるいは PD 5500 Annex G に規定される手法で行うことができます。これらの解析方法はともに L.P. Zick の 1951年 9月 の論文「Stresses in Large Horizontal Cylindrical Pressure Vessels on Two Saddle Supports」に基づいています。この論文は The Welding Journal Research Supplement に初めて掲載されました。 解析の基本は半楕円鏡、皿形鏡あるいは球形鏡を両端に持ち、中央に円筒胴断面の代表的な圧力容器です。2つのサドルは両端から等距離に設けられると仮定しています。この仮定に基づいてサドル間とサドルをまたぐ曲げモーメントが計算されます。

残念なことに、多くの容器と熱交換器の形状はこの仮定上にありません。結果としてこれらの容器の解析は元の Zick の式に関して正しくないモーメントになります。ASME 規格 VIII-2 4.15.3 で定義される運転時と水圧試験時に対して、ソフトウェアはオプションとして Moment M1Moment M2 を入力することができます。Moment M1Moment M2 がゼロ であれば、モーメントは Saddle (サドル) ダイアログで設定された設計情報に基づいて計算されます。Moment M1Moment M2 がゼロでなければ、ここで入力したモーメントが使われ、計算されたモーメントに上書きされます。Moment M1Moment M2 は正でも負でもかまいません。

ASME 規格 VIII-2, Paragraph 4.15.3.2 に従って、a ≤ 0.25L でかつ等距離にあるサドルでのモーメントを計算します。a L の関係が保持されない場合には、モーメントは工学的な梁の解析によってせん断と曲げの線図から近似的に求められます。ASME 規格 VIII-2 4.15.6 では次のようになります:

  • a - サドル軸から鏡の曲率での接線までの距離、あるいは平ふたまたは管板の内面からの距離

  • L - 鏡を持つ容器の接線あるいは内表面から、平ふたまたは管板のある容器の内表面までの長さ

これらの転倒モーメントは Division 2 サドル解析と PD 5500 サドル解析でのみ使われます。