Retirement Limit Calculations (使用限界厚さの計算) - PV Elite - Help - Hexagon

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マウス アイコンHome タブ: Utility > Retirement Limit Calculation Rerate Information icon

容器または熱交換器の運転開始後、腐食、汚れ、壊食などのような使用中に発生する問題があります。腐食の結果、時間の経過とともに容器の壁やノズルの肉厚が減肉してきます。ある時点で、部品の厚さは規格の要件を満たさなくなります。内圧あるいは外圧に対する必要肉厚を下回ったこと、あるいはノズルが構造的な基本的最小肉厚あるいは面積補償を満足しないということを単に意味します。

これらの構成部品の使用限界は肉厚を計算することになります。過去の方法では要素の腐れ代を繰り返し用いて不合格まで計算を繰り返す必要がありました。要素の肉厚から繰り返し腐れ代を差し引いていって使用限界厚さに達することになります。この方法は面倒であり時間を要するもので、特にノズルと接合する胴要素との間の繰り返し計算による使用限界厚さの計算ではそういえます。容器や熱交換器の複雑さによって、再設計計算はとても時間の要するものでした。円錐胴と円筒胴の接合部、横置き容器の計算、その他の計算でも再設計計算はとても時間を要します。この機能を使えばこうしたとても時間のかかる手計算をたった数秒で行うことができます。

Generate retirement limit thickness

解析の実施中に要素の使用限界厚さをステータスバーに表示するために選択します。

要素の継手効率が1未満のとき、2つの追加計算がステータスバーに表示されます: Tmin, as (溶接シーム部での Tmin) と Tmin, afs (溶接シームから離れたところでの Tmin) です。肉厚計算は継手効率を含んでいますから、確認のためこのように 2つの計算結果を示しています。円筒胴の内圧レポートの例外は下記のようになります:

Element/Component Rerate Information:
Corrosion Allowance at Retirement Limit (使用限界厚さにおける腐れ代): 0.7124 in.
Retirement Limit (Corroded Condition) (使用限界厚さ 腐れ後): 0.2876 in.
Rerate Corrosion Allowance (再設計腐れ代): 0.1250 in.
Corroded Retirement Limit (腐れ後の使用限界厚さ): 0.8750 in.
Retirement Limit (使用限界厚さ), MDMT: 0.4520 in.
Retirement Limit (使用限界厚さ), 溶接シームから離れたところ: 0.2445 in.

Generate Minimum Safe Operating Temperature Curves (最小許容運転温度線図の作成)

MSOT (最低安全運転温度) として知られる圧力温度線図を計算の選択をします。選択すると、MDMT 計算が必要な胴、鏡、ノズルの圧力-温度線図を作成します。それぞれの圧力について選択された各部品の支配的な温度が計算されます。これらの圧力-温度の関係を線図として表すことができます。解析が終了後にこの線図を表示するオプションがあります。実際の温度-圧力の関係が線図の外にあれば、それは安全ではない状態であることを示しています。

Consider design MDMT when determining tmin values for elements (要素の tmin値を計算するときの設計MDMTの考慮)

再設計解析を行う際に MDMT をチェックするを選択します。MDMT値の計算は容器部品の肉厚と応力の関数であるため、使用限界厚さの結果に影響を与えます。このオプションを必ずしも選択する必要はありません。特に、温度がある値以下になればプロセスが停止するように制御されていればこのオプションは不要です。

解析が実行され入力モードに戻ると、CTRL キーを押しながらマウスを部品に移すことで Tmin 値が表示されます。CTRL キーを離して他の要素情報として Tmin やその計算根拠をツールチップ ウィンドウで表示することができます。モデルが何らかの理由で変更されると、解析をやり直し新しい Tmin 値を計算し直します。

Weldability Limit Thickness

溶接およびホットタップに部品の推奨される最小金属厚さを指定します。PV Elite は使用限界厚さの計算に推奨する運転中の溶接補修の最小厚さとして Weldability Limit Thickness を使用します。

デフォルトの値 0.19” (すなわち 3/16 in, 0.1875 in, または 4.8mm) API RP 2201, Safe Hot Tapping Practices in the Petroleum and Petrochemical Industries (5th Edition 2003, Reaffirmed 2020) やその他エンドユーザーの内部仕様に記載されている一般的な最小厚さです。