ジャケット配管 (Jacketed Pipe) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

ジャケット配管を有する配管系では、コアとなる配管にジャケット管を上から同心上に走らせてモデル化します。

コア配管をモデル化し、そのコア配管を丸ごとコピーして節点番号を適切に増分 (例えば1000だけ) させてジャケット管を作成できます。 この方法で、2番目の配管を作成しジャケット管の仕様に変更します。 ジャケット管として、管サイズ、温度、ベンド半径などを変更し、ジャケット管のモデル化を完成させます。 次に、ジャケット管とコアの配管を結ぶために、節点番号の変更と拘束を追加します。

一般的にコア配管のジャケット管を結ぶ端部のキャップは、コア配管、あるいはジャケット管よりも剛になります。 このため、節点10 と 1010、節点25 と 1025、節点35 と 1035、節点40 と 1040 のように、節点番号のペアでモデル化しておくと簡単に、間違いなく接続することができます。 たとえば、コア配管の端部における変位と回転は、同じ位置のジャケット管の端部における変位と回転と同じとします。

内部のスペーサーは、曲げと軸方向の変形に対しての抵抗は小さくなります。 節点15 は、節点1015 と接続節点を介して接続しています。 X方向の配管に対して、2つの節点間の剛拘束は Y と Z方向に設けます。

ジャケット管の節点1020 での +Y サポートは節点20 と 1020 間になんら剛性の影響を与えません。 節点20 はモデルに含まれていますので、節点20 と 1020 の間の外径の干渉チェックを行うことができます。 節点20 と 1020 の間の干渉に絡む応力を調べたい場合は、接続節点とギャップを用いた拘束を用いて、管と管のクリアランスの近似ができます。

CAESAR II は、関連する節点の自由度でジャケット配管を解析しますので、配管のどちらが中で、どちらが外にあるのかを認識できません。 したがって、次の項目について考慮してください:

  • ジャケット管とコアの配管が満水状態にあればジャケット管の流体密度はコア配管の占有体積に見合う分だけ減じてください。

  • 風荷重、波浪荷重が指定されている場合には、コアの配管には荷重が作用しないようにしてください。

  • コアの配管の断熱材の厚さはゼロにしてください。