更新した吐出ノズル荷重を用いて API-610 解析を実行します。
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静的出力プロセッサ (Static Output Processor) ダイアログを閉じます。
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メインウィンドウのリボンで 解析 (Analysis) > 部品/機器 (Components/Equipment) > 機器ノズル評価 (Equipment Analysis) をクリックします。
機器ノズル評価 (Equipment Analysis) ダイアログが表示され、最初の解析の値が表示されます。
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機器 (Equipment) ペインの 荷重ケースセット (Load Case Sets) を選択します。
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ノズル荷重 (Nozzle Loads): Bottoms Pump - Discharge グリッド (荷重ケースセット (Load Case Sets) タブの上) で、リンクされたケースを更新 (Refresh Linked Cases) をクリックします。
各荷重ケースの荷重とモーメントは新しい静的解析の値に更新されます。
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解析 (Analyze) をクリックします。
解析実行中、ソフトウェアは イベントログ (Event Log) にメッセージを表示します。解析が完了すると、出力 (Output) タブにレポートが表示されます。
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出力 (Output) タブで 次のページ (Next Page) をクリックし、新しいページに進みます。
レポートには OPE および SUS 荷重ケースに対する吐出ノズルの計算結果が表示されます。
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保存 (Save) をクリックします。
レポートの 3ページに、結果は前よりよくなりましたが、運転荷重ケースに対して API Table 5 の制限値をまだ超えている結果となっていることが示されています。
レポートに、吐出ノズルの Yモーメントが制限値を大きく下回っていることが示されています。Xモーメントはまだ許容荷重の 2倍以上となっています。Zモーメントも許容値を上回っています。
許容値の2倍以上であっても条件 F.1.2.b を満足すれば合格ですが、レポートの5ページにあるように、ここも不合格になっています。
比率の和は 2.82 で条件 F.1.2.b を満足していません。合成した荷重/モーメントの比が 2.0 より小さくなければならないとあります。ポンプ荷重はまだ高い値です。
モデルのスプリングサポートがポンプ荷重をノズル荷重許容値内にできる場合があります。新たな解析の出力サポート確認 (Review static output reports for the new analysis) で示したように、節点28 のスプリングハンガーが吐出ノズルの鉛直荷重に直接影響します。このスプリングハンガーのセット荷重は、運転時にポンプに作用する Y方向の荷重がゼロとなるように設定することもできます。現在の計算では、ハンガー荷重は運転時に 904 lb. で、ポンプ荷重は 1809 lb. です。スプリングハンガーが 2713 lb. を支持するようにすれば、ポンプ荷重は Y方向にゼロとなります。
簡単に確認するには、Y方向を 0 と設定して 機器ノズル評価 (Equipment Analysis) でポンプを再解析します。 条件 F.1.2.b の結果は 2.33 に低減しますが、まだ制限値以下にはなりません。
ポンプ荷重はまだ許容値以上であり、システムの再設計が必要です。