ベンド要素は、ベンドに入る要素とベンドから出る要素の 2つで定義されます。 ベンド曲率は物理的ベンドに入る要素の節点 To に持っています。
ベンドから出る要素の入力は、ベンドに入る要素の直後にされなければなりません。 ベンド角は、これらの2つの要素で定義されます。 ベンド半径のデフォルトは、公称径の 1.5倍で、これはロングラディアス (LR) に相当しますが、他の値に変更もできます。 ベンドを指定すると自動的に他の中間節点が作成されます。これらの中間節点は、ベンドの 0度の位置と、中間 (M) の位置に作成されます。
ベンドに入る要素の接点 To の応力と変位は、 形状としてベンドの遠い側の溶接点 (FAR点) における値です。 FAR点とは、ベンドの溶接線での位置に等しく、ベンドを出る直線要素の直前の節点です。 ベンドの0度位置は溶接線で、 ベンドに入る直線要素と隣り合っています。
要素の From 節点はベンドの 0度の位置にありますが、0度での節点は作成されません。 DX、DY、DZ で要素の長さが指定されると、それは以下の式になります:
R tan (b / 2)
ここで、b はベンド角で、R はベンド半径になります。
角度 (Angle) と 節点 (Node) で定義された節点は、ベンド曲率の与えられた角度に置かれます。 角度は NEAR点からゼロ度で始まり、FAR点に向かうb 度方向へ進みます。 角度は常に「度」で入力します。文字 M を入力すると、ベンドの中点となります。
ベンド曲率上の節点は、 ツール > 環境設定 (Tools > Configure/Setup) コマンドの Geometry (形状)カテゴリにおいて Minimum Angle to Adjacent Bend (隣接するベンドの最小角度) で指定した角度より接近して置くことはできません。 このことは、ベンド曲率上の節点とベンドの NEAR または FAR点との間に空間があることを意味しています。
最小と最大のベンド角は、ツール > 環境設定 (Tools > Configure Setup) コマンド Geometry (形状)カテゴリで指定した Minimum Allowable Bend Angle (隣接するベンドの最小角度) および Maximum Allowable Bend Angle* になります。