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基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログで 実行開始 (Start Run) をクリックして、エラーチェッカー (Error Checker) を実行します。
エラーチェックは警告やエラーメッセージなしに完了するはずです。モデルは静的解析を実行する準備ができました。
エラーが発生した場合、エラーメッセージをよく読み、基本配管入力 (Classic Piping Input) に戻ってデータを修正します。
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バッチ処理 (Batch Run) をクリックして静的解析を実行します。
ソフトウェアは配管系および基本的な荷重ケースに対して解析を実行します。
計算が終了すると、静的出力プロセッサ (Static Output Processor) が表示されます。
モデルはチュートリアル A のオリジナルのモデルに対して作成された荷重ケースを使用します。詳細は、静的荷重ケースのチェック (Check the static load cases) を参照してください。
解析結果のグラフィカルな確認
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(OPE) 荷重ケースを選択して、3Dプロット (Graphical Output) をクリックします。
配管系モデルが表示されます。
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変形形状 (Deflected Shape) をクリックします。
モデルおよび中心線に沿ってスケーリングした運転時の変形が表示されます。
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静的出力プロセッサ (Static Output Processor) に戻って、グラフィックスウィンドウを閉じます。
静的解析出力レポートの作成
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次のように選択して一連のレポートを作成します:
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解析された荷重ケース (Load Cases Analyzed) で、SHIFT を押しながら OPE、SUS、EXP 荷重ケースを選択
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標準レポート (Standard Reports) で、CTRL を押しながら 変位 (Displacements)、拘束の要約 (Restraint Summary)、応力 (Stresses) を選択
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解析条件と設計データ (General Computed Results) で、Hanger Table W/Text を選択
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出力ビューアのウィザード (Output Viewer Wizard) で 追加 (Add) をクリックして 完了 (Finish) をクリックします。
レポートがタブ付きのウィンドウに表示されます。
応力レポートの確認
持続応力 (下図参照) および熱膨張応力 (図には含まれず) をチェックして、それぞれ許容制限値以下であることを確認します。持続応力の最大は 2017psi、熱膨張応力の最大は 5419psi で、許容値以内になっています。持続応力はサポート間隔を長くした関係で少し大きくなっていますが、熱膨張応力は著しく小さくなっています。システムのフレキシビリティを増したことにより、熱膨張応力の低減になっています。このことはノズル荷重も下がることを意味しています。
ハンガーレポートの確認
節点5 のポンプノズル荷重に対するハンガー変更の影響を確認します。
ソフトウェアは、据付け時の節点28 のハンガーとして前より大きなもの (サイズ 12) を選択しています。チュートリアル A の解析では、サイス 10 のスプリングハンガーが選定されていました。このスプリングは 2202ポンドを運転時支持荷重としています。この大きな荷重は、運転時のスプリングハンガーの支持荷重計算において、ポンプノズルが Y方向に切り離された状態をハンガー選定基準とした修正の結果です。スプリングの支持荷重を大きくしたことで、ポンプノズルの鉛直方向荷重は低減します。
拘束要約レポートの確認
運転荷重と据付荷重の拘束一覧から、節点5 のポンプノズル荷重に対するモデル変更の影響がわかります。
節点5 のポンプ吐出ノズル荷重は良くなったように見えます。節点40 のフレキシビリティ追加の影響が現れています。配管ループは Z方向にフレキシビリティを増しています。Z方向の荷重は 747ポンドから 235ポンドになっています。X方向の運転時の大きなモーメントは、この再設計の目的でしたが、10,000ポンドから 2,755ポンドに低下しています。
他の興味深い点は、フレキシビリティを増した影響として、Z方向モーメントが -300フィート-ポンドから +1519フィート-ポンドに増加していることです。Y方向のポンプ荷重では、ハンガー設計での調整の影響は出ています。ホット時のポンプ荷重は -206ポンドで、コールド時のポンプ荷重は +337ポンドです。必要であれば、ポンプ据付け時あるいはポンプ運転時のハンガー荷重はゼロとできます。節点28 のスプリングサポートは、ホット時に 2,202ポンド、コールド時に 2,540ポンドとなっています。
最初の重量計算でノズル固定点の支持条件を解放することで、スプリングハンガーの荷重が上がりました。この荷重はオリジナルの解析では 904ポンドでした。フレキシビリティの追加により、節点33 の支持荷重も変化しています。オリジナルの解析では、配管がホットになると荷重は低減していました。今回の解析では、配管がホットになると支持荷重は増加しています。節点40 の容器ノズル荷重も、ポンプノズル荷重と同様な傾向を示しています。ほとんどの荷重は低減していますが、X軸周りのモーメントは幾分増加しています。
ノズル荷重の確認
吐出ノズル荷重が最大許容値以下になっていることを確認します。機器ノズル評価 (Equipment Analysis) の吐出荷重をリフレッシュして解析に戻るか、オリジナルの解析を参照して、個々の許容値と節点5 の新しい運転時荷重とを比べてみましょう:
方向 (Direction) |
API 制限 (Limit) |
解析結果 (Model Results) |
---|---|---|
X (lb.) |
1700 |
136 |
Y (lb.) |
2200 |
-206 |
Z (lb.) |
1400 |
-235 |
RX (ft.lb.) |
5200 |
-2755 |
RY (ft.lb.) |
3800 |
-1540 |
RZ (ft.lb.) |
2600 |
1520 |
このチュートリアルでは、ポンプの吸込み側の荷重は API許容荷重に収まっていると仮定します。API許容荷重の 2倍の値を用いています。
吐出ノズルの 6成分すべてが許容値以下であり、条件 F.1.2.b. と条件 F.1.2.c. によるチェックは不要となりました。吐出ノズルは過荷重ではなくなりました。吸込みノズル荷重が API 610 の制限を満足してから、最終的なポンプノズル荷重評価が行われることになります。