始点 (Start) 側接続の 適用するガスケット (Applicable Gaskets) は GAS_150、適用するボルト (Applicable Bolts) は BLT_150、終点 (End) 側接続の 適用するガスケット (Applicable Gasket) は GAS_150B、適用するボルト (Applicable Bolts) は BLT_150A に設定されているゲートバルブを配置する例を説明します。バルブの両側にフランジを配置すると、選択コード設定によるガスケットとボルトの配置をより理解できるでしょう。
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スペックビュー (Spec View) をクリックします。
CADWorx スペックビュー (Spec View) パレットが表示されます。
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GATE VALVE, FLG, 150LB をクリックします。
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バルブを配置する最初のポイントを図面で指定します。
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配置するゲートバルブの X方向右側をクリックします。
図面にバルブが配置されます。
プロジェクトファイルでフランジにガスケットとボルトを割当て では、適用するガスケット (Applicable Gaskets) および 適用するボルト (Applicable Bolts) を フランジ (Flanges) に設定し、プロジェクトファイルでバルブにガスケットとボルトを割当て では、適用するボルト (Applicable Bolts) および 適用するガスケット (Applicable Gaskets) を バルブ (Valves) に設定します。以下の例題では、ガスケットとボルトがどのように表示されるかを確認するためにゲートバルブにフランジを配置します。下図の詳細表示のようにボルトとガスケットを表示したい場合は、コマンド行で CONVERTENHANCED と入力して ENTER キーを押し、バルブを選択して ENTER キーを押して終了します。
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FLG WELD NECK, 150LB, SCH STD, ASTM A105 をクリックします。
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図面のバルブ始点側中心点を選択します。
フランジが配置され、ソフトウェアは選択コードに基づいてガスケットとボルトを自動挿入します。
フランジをバルブの始点側に配置する場合、ソフトウェアはバルブとフランジ両方の 適用するガスケット (Applicable Gaskets) と 適用するボルト (Applicable Bolts) のデータを確認します。ゲートバルブの始点には GAS_150 と BLT_150 を設定しました。フランジには、ガスケットは GAS_150 を、ボルトは BLT_150 を設定しました。バルブとフランジに設定した値は ガスケット および ボルト コンポーネント自体に設定された 選択コード (Selection Code) の値です。 |
では、ガスケットおよびボルト コンポーネントのデータを確認してみましょう。
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ボルトをダブルクリックします。
コンポーネント編集 (Component Edit) ダイアログが表示されます。
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注釈(長) (Long annotation) を確認します。
注釈(長) の最後に Part という文字がありませんので、これが正しいボルトであることがわかります。他のガスケットとボルトは注釈の最後に Part という文字があります。
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ガスケットをダブルクリックします。
コンポーネント編集 (Component Edit) ダイアログが表示されます。
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注釈(長) (Long annotation) を確認します。
注釈(長) の最後に Part という文字がありませんので、これが正しいガスケットであることがわかります。他のガスケットとボルトは注釈の最後に Part という文字があります。
次にゲートバルブの終点側に同じフランジを配置します。
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FLG WELD NECK, 150LB, SCH STD, ASTM A105 をクリックします。
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図面のバルブ終点を選択します。
ソフトウェアはガスケットやボルトを挿入せず、一致する選択コードが見つからなかったというメッセージを表示します。
終点 (End) 接続の 適用するガスケット (Applicable Gaskets) を GAS_150B に、適用するボルト (Applicable Bolts) を BLT_150A に設定しましたが、フランジはガスケットを GAS_150、ボルトを BLT_150 に設定したために選択コードが一致していません。
次に両端に Part A のフランジを配置します。
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配置されているフランジ、ボルト、ガスケットを削除します。
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FLG WELD NECK, 150LB, SCH STD, ASTM A105 Part A をクリックします。
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図面のバルブ始点を選択します。
ソフトウェアはガスケットやボルトを挿入せず、一致する選択コードが見つからなかったというメッセージを表示します。
ゲートバルブの始点には BLT_150 と GAS_150 を使用するように設定したことを思い出してください。そのため、何も挿入されません。
次にゲートバルブの終点側に同じフランジを配置します。
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FLG WELD NECK, 150LB, SCH STD, ASTM A105 Part A をクリックします。
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図面のバルブ終点を選択します。
フランジが配置され、ソフトウェアは選択コードに基づいてボルトを自動挿入しますが、ガスケットは挿入しません。
1. 選択コード = BLT_150A フランジをバルブの終点側に配置する場合、ソフトウェアはバルブとフランジ両方の 適用するガスケット (Applicable Gaskets) と 適用するボルト (Applicable Bolts) のデータを確認します。ゲートバルブの終点には GAS_150B と BLT_150A を設定しました。フランジ Part A には、ガスケットは GAS_150A を、ボルトは BLT_150A を設定しました。バルブのガスケットは GAS_150B のみを配置できるため、BLT_150A だけが挿入されます。 |
ボルトをダブルクリックしてコンポーネントデータを表示し、ボルトは Part A であることを確認します。
次に両端に Part B のフランジを配置します。
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配置されているフランジ、ボルト、ガスケットを削除します。
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FLG WELD NECK, 150LB, SCH STD, ASTM A105 Part B をクリックします。
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図面のバルブ始点を選択します。
ソフトウェアはガスケットは挿入しますが、ボルトは挿入しません。
1. 選択コード = GAS_150 フランジをバルブの始点側に配置する場合、ソフトウェアはバルブとフランジ両方の 適用するガスケット (Applicable Gaskets) と 適用するボルト (Applicable Bolts) のデータを確認します。ゲートバルブの始点には GAS_150 と BLT_150 を設定しました。始点側にフランジを配置すると、バルブは GAS_150 のみを配置可能となります。実際にはフランジは GAS_150B または GAS_150、BLT_150A または BLT_150B が配置可能です。バルブは一致しないボルトの挿入を行いません。 |
次にゲートバルブの終点側に同じフランジを配置します。
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FLG WELD NECK, 150LB, SCH STD, ASTM A105 Part B をクリックします。
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図面のバルブ終点を選択します。
ソフトウェアはガスケットとボルトを挿入します。
1. 選択コード = BLT_150A フランジをバルブの終点側に配置する場合、ソフトウェアはバルブとフランジ両方の 適用するガスケット (Applicable Gaskets) と 適用するボルト (Applicable Bolts) のデータを確認します。ゲートバルブの終点には GAS_150B と BLT_150A を設定しました。フランジには、ガスケットは GAS_150 および GAS_150B を、ボルトは BLT_150A および BLT_150B を設定しました。ソフトウェアは 2つのコンポーネントのうち一致するガスケットとボルトを図面に配置します。 |
次に両端に Part C のフランジを配置します。
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配置されているフランジ、ボルト、ガスケットを削除します。
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FLG WELD NECK, 150LB, SCH STD, ASTM A105 Part C をクリックします。
最終的に図面は下図のようになります:
1. 選択コード = GAS_150 |