Legs and Lugs - PV Elite - Help - Hexagon

CodeCalc Help

Language
日本語
Product
PV Elite
Search by Category
Help

マウス アイコンHome タブ: Components > Add New Leg/Lug

構造部材のレグ、サポートラグ、吊り金具を解析します。これらの解析では、次の情報が必要になります:

  • 容器設計圧力

  • 付属物の設計温度

  • 容器外径

  • 容器運転時と空時の重量

  • 容器寸法

  • 容器に作用する付加的な水平荷重

  • 地上での水平荷重位置

付属物の設計温度は、付属物の解析で材料特性の算出に使われます。ほとんどの場合は、実際の付属物の温度は容器の設計温度とは異なります。サポートラグと容器レグの設計を支配する応力は降伏応力です。材料の降伏応力は ASME Section II Part D の表から検索することができます。

容器の重量は運転時の容器重量が望ましいでしょう。これには、運転時流体重量、トレイ、断熱材などが含まれます。サポートラグの計算は、同じ荷重条件を使うのが望ましいでしょう。しかしながら、一般的には容器は「ドライな」空虚時に吊り上げられますから、吊り金具の計算では空虚時の重量を使うのが望ましいでしょう。よって、容器吊り重量については異なる入力フィールドが用意されています。

サポート レグ

容器レグの数量は 3 から 16 までになっています。プログラムは容器の曲げとせん断についてレグの数量を計算します。

CodeCalc は材料特性を算出するために有効な材料であることが必要です。Material Database から材料検索ボタンを使って、材料を選択できます。材料データベースに適切な材料がない場合には、メイン メニューTools/ Edit/Add Materials で、材料の仕様と特性を入力することもできます。

現在、AISC データベースには 929 の構造形鋼の形状があります。CodeCalc は、I形鋼とアングル鋼に関してユニティーチェックを行います。アングル鋼のユニティーチェックに関する AISC の手法は I形鋼のそれと比べるとかなり複雑になっています。

各々の梁断面は強軸と弱軸があります。梁が容器に強軸方向に沿って平行に取り付けられれば、強軸の断面性能が取られます。

レグにクロスブレースが設けられている場合には、曲げ応力は著しく低減されます。

サポートラグ

解析すべきサポートラグの数量が 2 から 16 であれば、CodeCalc はそれぞれのサポートラグにはボルト穴に対して等間隔で 2つのガセットがあるとします。ガセット間の距離は、ラグ底板の曲げ応力の計算に使われます。ラグ底板は、サポート間隔をガセット間隔に等しいとして単純支持の梁として計算されます。AISC マニュアルに従って曲げの許容応力は降伏応力の 66%とします。さらに、ガセットの応力はラグの荷重の 1/2 をガセット面積で割った値とします。この圧縮応力は AISC の圧縮許容応力と比較されます。

通常、ラグ板の応力解析を行う場合、付属物の取付位置での容器壁応力をチェックします。ラグダイアログの WRC 107 解析を行うためのボックスにチェックを入れることで、解析することができます。

リフティング ラグ

リフティング ラグの方向には 2つの種類があります。すなわち、平面ラグと直交ラグです。一般に、平面ラグは頂部の鏡溶接線の下で溶接され、吊ケーブルが鏡やノズルと干渉しないように十分な長さを持つようにしています。直交ラグ (イヤー) は、ボディーフランジなどの頂部鏡付近の障害物を避けてサポート位置が容器から離す場合に使われます。これらはテーリングラグとしても使われます。

ラグの幅は上記の通り、方位方向の寸法になります。長さは容器の高さ方向の寸法です。

また、溶接長さを入力する必要があります。通常、平面ラグでは底部の溶接はラグの幅と同じになります。直交ラグでは、溶接長さはラグの厚さと同じになります。

CodeCalc は (W、N、T) に対して二乗和平均 (SRSS) を採用して全せん断荷重を計算します。荷重 W と N は平面ラグに曲げを生じさせ、荷重 W と T は直交ラグに曲げを生じさせます。溶接グループのコーナーでの応力がチェックされます。

ベース プレート

ベースプレートの厚さ計算では、I形鋼、管、アングルについての容器レグ解析を行うことができます。これは Analyze Baseplate チェックボックスにチェックを入れることで可能です。

設計は、I形鋼レグでは D. Moss の圧力設計マニュアル (Pressure Design Manual) の手法に従っています。他のレグ形状も同じです。CodeCalc は、すべてのベースプレートの厚さ計算で次の仮定を置いています:

  • レグ方位が強軸

  • ボルト長手方向にのみ据付け (B 寸法)

  • ベースプレートに対してレグが対称に設置

CodeCalc のグラフィックス機能を使って、ベースプレート寸法をチェックすると便利でしょう。

トラニオン

補強の有無にかかわらず中空、あるいはソリッドの円形トラニオンは、Trunnion Design モジュールを使って解析できます。トラニオン設計の主な内容は、容器/トラニオン接合部の応力とトラニオンそのものの応力になります。曲げ応力、せん断応力、支圧応力とユニティーチェックが計算され、許容応力と比較されます。接合部の局部応力は WRC 107 Analysis Selection チェックボックスを使えば解析できます。吊り方位、鉛直と水平の位置と直交方向の入力荷重が、WRC 107 の解析では必要です。

CodeCalc は入力された荷重がトラニオンに作用していると仮定しています。一般的に、容器が 2つのトラニオンで吊られている場合には荷重は分割されます。吊り上げ時のトラニオンに作用する最大荷重解析が、オプションの 1つとしてあります。プログラムは、この吊り上げ荷重にユーザーの指定した重要度係数を乗じます。

解析の前に、CodeCalc のグラフィックス機能を使って、トラニオン寸法と荷重の大きさをチェックすると便利でしょう。

プログラムは腐れ代を考慮せず、入力した値をそのまま用います。