IBC/UBC 風荷重規格 (Wind Code) オプション - CAESAR II - ヘルプ

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CAESAR II Version
13

UBC および IBC 風荷重規格のオプションを指定します。

設計風速 Design Wind Speed) (UBC & IBC 2006)

風速の設計値を指定します。この値は、地理的な位置と顧客、あるいは製造者標準に従います。Mile/Hour での代表的な風速は 85.0、100.0、110.0、120.0 です。

風の設計圧力(すなわち荷重)は、速度の二乗に比例して増加するため、標準によって合理的に許可されている最小値を入力します。

基本風速 (Basic Wind Speed) (IBC 2018)

Paragraph 1609.3.1, Equation 16-33 に準拠して、基本的な全風速 V を設定します。

風荷重の低減について、ASCE 7 風荷重と地震荷重の組合せ (Wind and Seismic Load Combinations) を参照してください。荷重ケースに関してのみ適用することができます。

露出係数 (Exposure Constant) (UBC & IBC 2006) / 風露出 (Wind Exposure) (IBC 2018)

UBC-91 Section 2312 または IBC Exposure Constant による露出係数を指定します:

Exposure B (露出B)

構造物、森林のある地形、あるいは、少なくとも 20%以上にわたって地表面の不規則さが高さ方向に 20フィート以上の不規則さがある場合、構造物設備から 1マイル以上の空間のある地形。

Exposure C (露出C)

平坦で開放空間のある地形、設備からどの方向にも 90度の広さで 1.5マイル以上の空間のある地形。

Exposure D (露出D)

もっとも厳しい露出で、基本風速が 80mph である地形。構造物設備からどの方向にも 90度の広さで 1マイル以上の非常に広い水面に面した平坦な、かつ障害物のない地形。1/4マイルの沿岸線、あるいは構造物 (容器) のゼロ倍の距離のいずれか大きい方の値から内陸へ、この露出が適用されます。

ほとんどの石油化学の設備では、3、すなわち露出C が使われます。この値は、Table 23-G でのガスト係数 (Ce) を設定するために用いられます。

重要度係数 (Importance Factor) (IBC)

Section 1616.2 に定義され、Table 1604.5 に示されている占有重要度係数 IE を指定します。計算されたスペクトルの加速度はこの値を乗じられて動的スペクトルとします。1.0 から 1.25 の値を取ります。

重要度係数 (Importance Factor) (UBC)

重要度係数を指定します。ソフトウェアはこの値を修正せずに用います。UBC 規格の Table 23-L からこの値を得ます。Table 23-L の内容は次のとおりです:

分類 (Category)

I - Essential facilities (重要な設備)

1.15

II - Hazardous facilities (危険物設備)

1.15

III - Special occupancy structures (特殊占有構造物)

1.00

IV - Standard occupancy structures (標準占有構造物)

1.00

丘の高さ (Height of Hill) (UBC & IBC 2006) / 急斜面の高さ (Height of Hill or Escarpment) (IBC 2018)

急斜面の高さを指定します。この値は、向かい風の地勢に対する相対的な高さです。丘陵、尾根、および急斜面の端部での上半分と構造物設備の地形学的な係数を算出するのに用いられます。

設備までの距離 (Distance to Site) (IBC 2006) / 峰から構造物設備までの距離 (Distance from Crest to Site) (IBC 2018)

向かい風あるいは追い風の峰と構造物設備までの距離を指定します。

峰の距離 (Crest Distance) (IBC)

異なる地表面高さの差が、丘陵あるいは急斜面の高さの 1/2 である場合の向かい風の峰の距離を指定します。

丘の種類 (Hill Type)

丘陵の種類を指定します。この値は次に示す丘陵の種類になります:

0 - 丘陵ではない (No Hill)

1 - 2次元の尾根 (2D Ridge)

2 - 2次元の急斜面 (2D Escarpment)

3 - 3次元の対称丘陵 (3D Axisymmetric Hill)

構造減衰定数 (Structure Damping Coeff.) (IBC) / 構造減衰定数 (Structure Damping Coeff.) (Beta) (UBC)

構造減衰定数を指定します。限界減衰に対するパーセントでの構造減衰定数ベータを入力します。デフォルト値は 0.01 です。

この値は、ASCE 95 の 158ページ Section 6.6 または ASCE 98 の 29-30ページ Section 6.5.8 に補足説明されている動的ガスト影響係数 G を計算するために用いられます。他の設計規格では、ソフトウェアは対数設計規格に準拠した減衰定数を用います。

設計仕様で特定の減衰定数ベータ値を示していない場合は、デフォルトの 0.01 を使用します。ベータ値は値を入力することも空白にすることもできます。設計仕様がこれらの値を規定していない場合は、空白にしておいてください。

固有振動数 (Natural Frequency) (IBC 2006) / 構造物固有振動数 (Structure Natural Frequency) (IBC 2018)

動的に応答しやすい構造物 (f < 1 Hz.) に対して、動的なガストの効果を計算するために固有振動数を指定します。(f < 1 Hz.)

固有振動数が指定されていない場合には、CAESAR II はガスト効果を 0.85 とします。