Chapter IX は B31.4 のオフショアの要求事項です。詳細は、B31.4 および B31.4 Chapter XI を参照してください。
応力集中係数 (SIF)、たわみ係数、断面係数の計算 (Calculate Stress Intensification Factors (SIFs), flexibility factors, and section moduli)
すべての応力集中係数、たわみ係数、断面係数は、B31.4規格の通りに計算します。
B31.4 Chapter IX で使用する応力範囲の計算 (Calculate stress using B31.4 Chapter IX)
腐れ代のない厚さで応力を計算します。
B31.4 Chapter IX で使用する荷重ケースの計算 (Calculate load cases using B31.4 Chapter IX)
熱荷重ケースに対する規定がありませんので、この規格では熱荷重ケースは作成されません。運転荷重、持続荷重、短期荷重ケースは全く同じように計算されます。これらの荷重に対して 3つの応力計算が行われ、それぞれに異なる許容応力が適用されます。許容応力に対して最も高い比率を示す計算応力が許容応力とともに 応力レポート (Stress Report) に出力されます。応力評価は次のとおりです:
円周方向 (Hoop) 応力: Sh £ F1 Sy
長手方向応力: |SL| £ 0.8 Sy
等価応力: Se £ 0.9 Sy
ここで:
D/t >= 20 のとき、Sh = (Pi - Pe) D / 2t
D/t < 20 のとき、Sh = (Pi – Pe) (D-t) / 2t
Pi = 内圧
Pe = 外圧
D = 外径
t = 肉厚
F1 = 円周方向応力設計係数 0.60 あるいは 0.72, B31.4 規格 Table A402.3.5(a) 参照
Sy = 規格最小降伏点
SL = Sa + Sb または Sa - Sb の大きい方
Sa = 軸応力 (正は引っ張りで、負は圧縮とする)
Sb = 曲げ応力
Se = 2[((SL - Sh)/2)2 + St2]1/2
St = ねじり応力