CAESAR II Version 3.21 変更と機能追加 (1994/7) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

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日本語
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CAESAR II
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CAESAR II Version
13

CAESAR II のほとんどすべての実行モジュールを Microsoft 16 bit FORTRAN から WATCOM 32 bit FORTRAN へ変換しました。これにより、プログラム容量は 755k から 475k と少ない DOS RAM になりました。

Version 3.21 で 32ビットオペレーションに変換されたモジュールは次の通りです:

  • 静的応力計算モジュール (1)

  • 配管、埋設管、構造物鋼材入力モジュール (3)

  • 配管エラーチェック (1)

  • 荷重ケースと動的入力モジュール (1)

  • すべての CAD インターフェイス (8)

  • ニュートラルファイル インターフェイス (2)

新しいベンダーからの ESL となりました。 CAESAR II は、ネットワークバージョンを提供するようになりました。 スタンドアローンの ESL では従来のベンダーと新しいベンダーの双方をチェックし、次にネットワークの ESL をチェックします。

ネットワークを介した操作環境では、ジョブ特有でないデータファイルは CAESAR II インストールディレクトリーの SYSTEM サブディレクトリーに置かれていることを前提とします。 これらのファイルには、入力リスト書式ファイル (*.INP)、アカウント情報ファイル、印刷書式ファイル、ハンドラーテンプレートファイル、さまざまなヘッダーファイルが含まれます。

これらのすべての共通の要素は、会社共通のインストールディレクトリーにあり、個別のデータディレクトリーにはありません。 Version 3.21 以前は、これらのデータファイルはユーザーの、あるいはインストールディレクトリーから操作されていました。 しかし、多くのネットワークインストールでは、「書き込み禁止」となっているため、修正ができません。 したがって、これらのファイルは SYSTEM サブディレクトリーにおいて、ユーザーがアクセスできるようにしました。

CAESAR II Version 3.21 は、ローカルでは 2社のベンダーの ESL で実行でき、ネットワーク ESL を用いてネットワーク上で実行することができます。 同じバージョンで異なる環境下で実行できるように変更されています。

  • Carpenter & Paterson, UK スプリングハンガーテーブルを追加しました。

  • UBC (Uniform Building Code) 地震応答スペクトルを追加しました。

  • B31.5 配管規格を追加しました。

  • 配管規格の補足に対応しました。 以下の通りです: ASCE #7, B31.1, B31.8, ASME NC, ASME ND.

  • その他の処理でのSIFメモ帳 (Main Menu のオプション C) が配管入力処理に取り込まれました。 この処理は、B31.1、B31.3 ばかりでなく、すべての規格に対するすべての継手に対応しています。 さらに、メモ帳での変更は直接 CAESAR II データスプレッドシートに反映できるようになりました。

  • 配管入力処理での追加変更は次のようになっています:

    プログラム解析容量は拡張メモリーに依存し、前のバージョンでは 400要素でしたが 8,000要素まで拡張できます。

    グラフィックスメニューは、ハードコピーの際に自動的に停止します。

    拘束、固定、ハンガー、ノズルで節点番号の表示の切り替えができます。

    配管入力スプレッドシートでファンクションキーの配置表示ができます。

    配管入力補助スプレッドシートのヘルプを充実しました。

  • アカウントシステムを書き換えました。 これにより、さらに合理化されたインターフェイスとなっています。 さらに、アカウント統計値は応力計算モジュールから記録されます。従来はマトリックス分解の時間のみを記録していました。

  • API-617 と NEMA-SM23 レポートは、非英国単位系でない場合にも適合するように改良されました。

  • ASME Section VIII での新しいフランジ剛性係数を追加しました。

  • 元のローダー (C2.COM) から新しいローダー (C2.EXE) に変更しました。 この新しいローダーは、最初のプログラム起動でのチェックでの診断レポートの作成と メインメニュー (Main Menu) からのエラー処理を行います。

  • 環境設定プログラムの変更を追跡できるように修正しました。 変更後の [Esc] によるキャンセルでは、変更が保存されないことの警告が表示されます。

  • グラフィックス (graphics) ビューアーがファイルマネージャーに追加されました。 これにより、メインメニュー (Main Menu) のファイルマネージャーから直接モデルをすばやく表示できるようになりました。

  • 目次ページの作成の有無を指定できるパラメーターを追加し、またスプレッドシート上のファンクションキーのマッピンッグ表示を切り替えるパラメーターも追加しました。