ハンガー選定の推奨荷重ケース (Recommended Load Cases for Hanger Selection) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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CAESAR II Version
13

スプリングハンガーを設計する際、CAESAR II は可変のサポートを選択するために必要なデータを得るため 2つの追加荷重ケースを解析する必要があります。ハンガー サイズのための 2つの基本的な要件は、ハンガーのホット荷重でのハンガーによって吊り下げられる自重と、受け入れられる垂直トラベルの範囲です。

最初の荷重ケースは、通常 拘束された自重 (Restrained Weight) と呼ばれ、自重 (W) のみで構成されています。この解析のために CAESAR II は設計すべきすべてのハンガーの位置に鉛直方向に剛支持を設定します。この解析からの拘束上の荷重は、ホット時で支持されなければならない自重です。

2番目の荷重ケースでは、計算されたホット荷重を上部方向に作用させ、運転荷重の解析を行います。この荷重ケースは一般に 熱的に自由 (Free Thermal) と呼ばれ、自重と熱効果、定義されている場合には最初の圧力設定、そしてあらゆる変位 W+D1+T1+P1 を含みます。前に計算された自重とともにハンガー位置の垂直変位は、ハンガーの選択ルーチンに渡されます。ハンガーのサイズが決定された後、追加された荷重は除かれ、そして荷重成分 H によって指定されたコールド荷重とともに、選択した支持と入れ替えられます。この荷重成分 H は、ユーザーが既に定義したスプリングがあればハンガー設計として荷重ケースに表示することができます。この場合、それは事前定義された運転荷重を表すことになります。

CAESAR II は、上記で定義した荷重ケースの推奨を継続します。スプリングハンガー設計の1つの運転荷重ケースに対する推奨荷重ケースの一般的な設定は、以下のとおりです:

ケース 1

W

ハンガー荷重の自重 (Weight for hanger loads)

ケース 2

W+D1+T1+P1

ハンガートラベルの運転荷重 (Operating for hanger travel)

ケース 3

W+D1+T1+P1+H (OPE)

ハンガーを含む運転荷重 (Operating, hangers included)

ケース 4

W+P1+H (SUS)

持続荷重ケース (Sustained load case)

ケース 5

L3-L4 (EXP)

熱膨張荷重ケース (Expansion load case)

これらのハンガー選定荷重ケース1と2は、ハンガー テーブルのデータ以外には何の情報も出力しません。ケース3、4、5は、定義された1つの熱荷重と1つの圧力を荷重として持つ標準的な解析における推奨される荷重ケースになります。ケース5の変位組み合わせ番号は、新しい順序を反映するように変更されます。入力で温度と圧力が複数ある場合には、2番目のスプリングハンガー設計荷重ケースの次に、この設定が表示されます。

2つの他のハンガー設計基準は、推奨荷重ケースに反映されます。設計されたコールド荷重が選定された場合、1つの追加荷重ケース (WNC+H) が荷重ケース 3の前に表示されます。配管系のハンガー設計基準が推奨されるハンガー1つの運転条件以上を満足しなければならない場合、他の荷重ケースが荷重ケース 3の前に追加されます。スプリングを設計するために使用される追加の運転荷重ケースごとに、余分のハンガー設計荷重ケースを実行しなければなりません。これらのオプションのさらに詳しい情報は、ハンガー設計における荷重ケース (Load Cases with Hanger Design) を参照してください。