最初に 静的解析 - 荷重ケース編集 (Static Analysis - Load Case Editor) ダイアログを開くと、モデル内で定義された荷重を基に、ソフトウェアは3つの荷重ケースの種類を推奨します: 運転荷重、持続荷重、および熱膨張荷重です。ソフトウェアは、短期荷重を推奨しません。
運転荷重ケースは、ホット運転中に配管に作用する荷重を表します。これらの荷重は、プライマリ荷重(重量圧力と荷重)、セカンダリ荷重(変位と熱膨張)を含みます。運転ケースは、干渉チェックのためにホット変位、そしてホット拘束と機器荷重を見つけるために使用されます。運転荷重ケースを推奨する際、CAESAR II は、重量、圧力荷重、そして各熱膨張荷重ケースでのハンガー荷重を組み合わせます。たとえば、ソフトウェアは、最初の熱膨張セットでの最初の変位セット、次の熱膨張セットでの次の変位セットなどを組み合わせます。それから、ソフトウェアは、コールド スプリング荷重を組み合わせます。
持続荷重ケースは、配管に作用し続ける主要な荷重を表します。このケースは、重量と圧力のみです。これは、通常コールド据付荷重ケースと一致しています。持続荷重ケースは、規格持続応力の要件を満たすため、同様に据付拘束と機器荷重を計算するために、使用されます。持続荷重ケースは、一般的にハンガー荷重と、各圧力と荷重のセットと重量の組み合わせによって構成されます。
熱膨張荷重ケースは、通常運転と持続ケース間の変位の最大最小範囲を表します。熱膨張荷重ケースは、熱膨張応力の必要条件を満たすために使用されます。一般的に、1つの温度と1つの圧力を指定するとき、推奨される例は以下のようになります:
ケース 1 |
W+D1+T1+P1+H (OPE) |
運転荷重 (Operating) |
ケース 2 |
W+P1+H (SUS) |
持続荷重ケース (Sustained load case) |
ケース 3 |
L1-L2 (EXP) |
熱膨張荷重ケース (Expansion load case) |
CAESAR II によって作成された推奨荷重を確認してください。
CAESAR II は、短期荷重ケースを推奨しません。これらの定義は、ユーザーが行います。
もし推奨された荷重ケースが解析の必要条件を満たさない場合、それらを削除するか、あるいは修正することができます。逆に、ソフトウェアの推奨設定にいつでも荷重ケースをリセットすることができます。
1つの雰囲気温度以上の運転温度に加えて、雰囲気温度以下の運転温度がある場合に、他の熱膨張荷重ケースを次のように追加してください:
ケース 1 |
W+D1+T1+P1+H (OPE) |
運転荷重 (Operating) |
ケース 2 |
W+D2+T2+P1+H (OPE) |
運転荷重 (Operating) |
ケース 3 |
W+P1+H (SUS) |
持続荷重ケース (Sustained load case) |
ケース 4 |
L1-L3 (EXP) |
熱膨張荷重ケース (Expansion load case) |
ケース 5 |
L2-L3 (EXP) |
熱膨張荷重ケース (Expansion load case) |
ケース 6 |
L2-L1 (EXP) |
熱膨張荷重ケース (Expansion load case) |