推奨荷重ケース (Recommended Load Cases) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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CAESAR II Version
13

最初に 静的解析 - 荷重ケース編集 (Static Analysis - Load Case Editor) ダイアログを開くと、モデル内で定義された荷重を基に、ソフトウェアは3つの荷重ケースの種類を推奨します: 運転荷重、持続荷重、および熱膨張荷重です。ソフトウェアは、短期荷重を推奨しません。

運転荷重ケースは、ホット運転中に配管に作用する荷重を表します。これらの荷重は、プライマリ荷重(重量圧力と荷重)、セカンダリ荷重(変位と熱膨張)を含みます。運転ケースは、干渉チェックのためにホット変位、そしてホット拘束と機器荷重を見つけるために使用されます。運転荷重ケースを推奨する際、CAESAR II は、重量、圧力荷重、そして各熱膨張荷重ケースでのハンガー荷重を組み合わせます。たとえば、ソフトウェアは、最初の熱膨張セットでの最初の変位セット、次の熱膨張セットでの次の変位セットなどを組み合わせます。それから、ソフトウェアは、コールド スプリング荷重を組み合わせます。

持続荷重ケースは、配管に作用し続ける主要な荷重を表します。このケースは、重量と圧力のみです。これは、通常コールド据付荷重ケースと一致しています。持続荷重ケースは、規格持続応力の要件を満たすため、同様に据付拘束と機器荷重を計算するために、使用されます。持続荷重ケースは、一般的にハンガー荷重と、各圧力と荷重のセットと重量の組み合わせによって構成されます。

熱膨張荷重ケースは、通常運転と持続ケース間の変位の最大最小範囲を表します。熱膨張荷重ケースは、熱膨張応力の必要条件を満たすために使用されます。一般的に、1つの温度と1つの圧力を指定するとき、推奨される例は以下のようになります:

ケース 1

W+D1+T1+P1+H (OPE)

運転荷重 (Operating)

ケース 2

W+P1+H (SUS)

持続荷重ケース (Sustained load case)

ケース 3

L1-L2 (EXP)

熱膨張荷重ケース (Expansion load case)

CAESAR II によって作成された推奨荷重を確認してください。

CAESAR II は、短期荷重ケースを推奨しません。これらの定義は、ユーザーが行います。

もし推奨された荷重ケースが解析の必要条件を満たさない場合、それらを削除するか、あるいは修正することができます。逆に、ソフトウェアの推奨設定にいつでも荷重ケースをリセットすることができます。

1つの雰囲気温度以上の運転温度に加えて、雰囲気温度以下の運転温度がある場合に、他の熱膨張荷重ケースを次のように追加してください:

ケース 1

W+D1+T1+P1+H (OPE)

運転荷重 (Operating)

ケース 2

W+D2+T2+P1+H (OPE)

運転荷重 (Operating)

ケース 3

W+P1+H (SUS)

持続荷重ケース (Sustained load case)

ケース 4

L1-L3 (EXP)

熱膨張荷重ケース (Expansion load case)

ケース 5

L2-L3 (EXP)

熱膨張荷重ケース (Expansion load case)

ケース 6

L2-L1 (EXP)

熱膨張荷重ケース (Expansion load case)