静的解析を実行する前に、配管系入力でエラーチェックを行い、致命的なエラーがない状態にしてください。エラーチェックが完了すると、解析に必要なデータファイルが作成されます。変更を加えられた入力データは、エラーチェックが再度行われて致命的なエラーがない限り、解析には反映されません。入力データが変更された場合には CAESAR II は、エラーチェックを行ってエラーのない状態になったあとでのみ解析を実行します。
エラーチェック (Error Check)
入力データを保存し、エラーチェック処理を開始します。エラーチェックが完了すると、エラーと警告 (Errors and Warnings) ダイアログに結果が表示されます。このコマンドは 基本配管入力 (Classic Piping Input) または CAESAR II 構造物鋼材入力 (Structural Input) ダイアログでのみ実行できます。表示されたエラーと警告を次のように制御できます:
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すべて表示 (Show All)
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致命的エラーのみ表示 (Show Fatal Errors Only) - 警告や注意を除いて致命的なエラーのみを表示します。
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繰り返しメッセージの制限 (Limit Repeating Messages) - 繰り返しメッセージ制限の設定 (Set Message Repeat Limit) の値を超える量のメッセージがある場合、重複するメッセージを表示しません。
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繰り返しメッセージ制限の設定 (Set Message Repeat Limit) - 表示制限の設定 (Set Display Limit) ダイアログを表示し、繰り返しメッセージの制限数を設定します。
バッチ処理 (Batch Run)
ユーザーの操作なしで、入力データをチェックし、 解析して結果を表示します。
ソフトウェアは、現在のジョブに用いる荷重ケースに変更がないこと、また、アカウントが有効な場合はデフォルトのアカウントが正しいことを前提とします。この方法は、最初の解析を実行した後で使用するのが一般的です。
エラーチェッカーは、CAESAR II モデルを照査し、エラー、不整合、無意味な項目があれば警告を表示します。これらの項目は、エラー、警告、注意としてグリッド形式で表示されます。
エラーと警告 (Errors and Warnings) タブ - エラーと警告 (Errors and Warnings) ダイアログ
Alpha と配管特性 (Alphas and Pipe Properties) タブ - エラーと警告 (Errors and Warnings) ダイアログ
MDMT チェック (MDMT Check) タブ - エラーと警告 (Errors and Warnings) ダイアログ