例 (Examples) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
ヘルプ
CAESAR II Version
12

例 1

配管系を振動させる衝撃荷重ケースとして、1倍の地震荷重 El Centro を X方向に、1倍の地震荷重 El Centro を Z方向に、0.667倍の地震荷重 El Centro を Y方向に作用させます。

スペクトル (Spectrum)

係数 (Factor)

方向 (Dir.)

ELCENTRO

1

X

ELCENTRO

1

Z

ELCENTRO

0.667

Y

例 2

配管系への衝撃荷重ケースとして、水平方向と鉛直方向に原子力規制ガイドライン (Reg. Guide 1.60) の 2%限界減衰の衝撃スペクトルを作用させます。最大地震加速度は 0.22g とします。

最大地盤加速度は Control Parameters タブで設定され、衝撃荷重ケースの定義では影響がありません。

スペクトル (Spectrum)

係数 (Factor)

方向 (Dir.)

1.60H2

1

X

1.60V2

1

Y

1.60H2

1

Z

例 3

ユーザーの定義した BENCH1 と BENCH2 を用いて衝撃荷重ケースを定義し、BENCH1 は X方向と Z方向に、BENCH2 は Y方向に作用させます。すべての衝撃荷重のスケールファクタは 1.0 とします。

スペクトル (Spectrum)

係数 (Factor)

方向 (Dir.)

BENCH1

1

X

BENCH2

1

Y

BENCH1

1

Z

衝撃ケースの 1つが配管系を全体座標軸の水平 45度に沿って作用するとします。この方向がもっとも厳しい結果になると予想されます。ユーザーの定義した衝撃荷重の BENCH1 を水平方向に、BENCH2 を鉛直方向に作用させます。

スペクトル (Spectrum)

係数 (Factor)

方向 (Dir.)

BENCH1

1

(1,0,1)

BENCH1

1

(-1,0,1)

BENCH2

1

Y

例 4

衝撃荷重ケースで、配管系に作用する振動で 2倍の El Centro 地震荷重を X、Y、Z 方向に作用させます。2つの衝撃荷重ケースがジョブにあります。最初の 1つは独立した合成で、2番目は同時性がある場合の合成とします。

荷重ケースは次のように表せます。独立した合成手順は最初に MODAL (振動モードの合成)、次に SPATIAL (空間の合成) で、同時性がある場合の合成では最初に SPATIAL (空間の合成) 、次に MODAL (振動モードの合成) となります。

同じ目的を達成するのに Control Parameters タブのパラメータを使っていくつかの方法があります。荷重ケースの合成方法についての明確な定義を用いた方法をここでは説明します。

LOAD CASE 1 SHOCK CONTRIBUTIONS

MODAL(GROUP), SPATIAL(SRSS), MODAL COMBINATIONS FIRST

スペクトル (Spectrum)

係数 (Factor)

方向 (Dir.)

ELCENTRO

2

X

ELCENTRO

2

Y

ELCENTRO

2

Z

LOAD CASE 2 SHOCK CONTRIBUTIONS

SPATIAL(SRSS), MODAL(GROUP), SPATIAL COMBINATIONS FIRST

スペクトル (Spectrum)

係数 (Factor)

方向 (Dir.)

ELCENTRO

2

X

ELCENTRO

2

Y

ELCENTRO

2

Z

例 5

ユーザーの定義した衝撃荷重スペクトル 1DIR が Z方向のみに作用する衝撃荷重ケースを定義します。応力タイプは運転とし、空間の合成の前に振動モードの合成を行います。ここでは、振動モードと空間の合成について荷重データには示していません。CAESAR  II のデフォルトでは 空間的な、あるいはモーダル合成の順番 (Spatial or Modal Combination First)Control Parameters タブでなっているからです。

応力タイプ (Stress Types): OPE

スペクトル (Spectrum)

係数 (Factor)

方向 (Dir.)

1DIR

1

Z

例 6

拘束節点 5、25、35、45、56 はコンクリート基礎上の配管シューです。拘束節点 140、145、157、160、180 で配管架構上の 2階レベルの構造物梁上の配管シューです。地盤レベルでの衝撃スペクトル名は GROUND04 であり、2階レベルの架構のスペクトル名は RACKLEVEL2-04 とします。独立した拘束点での励振力を定義する衝撃荷重ケースを設定し、関連するサポートの変位はないものとします。

GROUND LEVEL EXCITATION


スペクトル (Spectrum)


係数 (Factor)


方向 (Dir.)

開始節点 (Start Node)

終了節点 (Stop Node)


増分 (Increment)

固定点移動 (Anchor Movement)

GROUND04

1

X

5

56

1

0

GROUND04

1

Y

5

56

1

0

GROUND04

1

Z

5

56

1

0

RACK LEVEL 2 EXCITATION


スペクトル (Spectrum)


係数 (Factor)


方向 (Dir.)

開始節点 (Start Node)

終了節点 (Stop Node)


増分 (Increment)

固定点移動 (Anchor Movement)

RACKLEVEL2-04

1

X

140

180

1

0

RACKLEVEL2-04

1

Y

140

180

1

0

RACKLEVEL2-04

1

Z

140

180

1

0

次に衝撃荷重ケースの設定をします。疑似静的成分が SRSS での合成方法であることを除いて、上に述べたように同じ衝撃荷重成分を用います。同様に、モード合成は SRSS 法に変更します。これが推奨する方法です。モード合成が SRSS である場合に、モードか空間での合成のどちらが最初に行われても結果は変わりません。狭い空間でのモードがある場合には、グルーピング、10%法、DSRSS 法で係数としてのみ考慮されます。

MODAL(SRSS),PSEUDOSTATIC(SRSS),SPATIAL(SRSS)

GROUND LEVEL EXCITATION


スペクトル (Spectrum)


係数 (Factor)


方向 (Dir.)

開始節点 (Start Node)

終了節点 (Stop Node)


増分 (Increment)

固定点移動 (Anchor Movement)

GROUND04

1

X

5

56

1

GROUND04

1

Y

5

56

1

GROUND04

1

Z

5

56

1

RACK LEVEL 2 EXCITATION


スペクトル (Spectrum)


係数 (Factor)


方向 (Dir.)

開始節点 (Start Node)

終了節点 (Stop Node)


増分 (Increment)

固定点移動 (Anchor Movement)

RACKLEVEL2-04

1

X

140

180

1

RACKLEVEL2-04

1

Y

140

180

1

RACKLEVEL2-04

1

Z

140

180

1

例 7

安全弁を有する配管系で、最後のエルボ節点を 295 とします。スペクトル名: BLAST には安全弁の吹き出し DLF 応答スペクトルが含まれているものとします。SPECTRUM/TIME HISTORY FORCE SET #1 は荷重情報と作用節点データがあるものとします。モーダル解析でのもっとも安全側の合成方法による荷重ケースの入力データを作成します。ここでは、1つのみの荷重で、空間的なあるいは方向性合成はありません。

衝撃荷重名 (Shock Name), 係数 (Factor), 方向 (Direction), 荷重セット (Force Set) #

ABSOLUTE MODAL SUMMATION, ONLY A SINGLE LOADING

COMPONENT AND SO NO CONSIDERATION GIVEN TO SPATIAL OR

DIRECTIONAL COMBINATIONS.

BLAST, 1, X, 1

MODAL (ABS)

Directives をクリックして、Directive Builder ダイアログを開き、これらの値を選択します。詳細は、Directive Builder を参照してください。

同じ例で、グルーピング法で振動モードを合成します。この方法がもっとも現実的な解法です。

BLAST, 1, X, 1

MODAL (GROUP)

例 8 (荷重応答スペクトル)

このジョブで応答が大きな 2つのエルボの組合せがあります。ウォーターハンマー荷重がエルボ節点 40 に X方向に作用し、エルボ節点 135 で Y方向に作用します。SPECTRUM/TIME HISTORY FORCE SET では、荷重セット (Force Set) #1 で節点40 の荷重、荷重セット (Force Set) #2 で節点135 の荷重を設定します。最初にそれぞれの荷重成分応答を ABS (絶対値) 法で合成し、次に振動モード合成をグルーピングで合成します。同じ結果となる 2つの方法を次に示します

衝撃荷重名 (Shock Name), 係数 (Factor), 方向 (Direction), 荷重セット (Force Set) #

BECAUSE THE "DIRECTION" INPUT IS THE SAME, THAT IS "X", FOR BOTH,

LOAD CONTRIBUTIONS, THE DIRECTIONAL COMBINATION METHOD

WILL GOVERN HOW THE HAMMER40 AND HAMMER135 RESPONSES

ARE COMBINED.

HAMMER40, 1, X, 1

HAMMER135, 1, X, 2

DIRECTIONAL (ABS), MODAL(GROUP)

または

BECAUSE THE "DIRECTION" INPUT IS DIFFERENT, THAT IS "X" AND "Y,"

THE SPATIAL COMBINATION METHOD WILL GOVERN HOW THE

HAMMER40 AND HAMMER135 RESPONSES ARE COMBINED. NOTE THAT

ON THE DIRECTIVE LINE THE "SPATIAL" DIRECTIVE COMES BEFORE

THE "MODAL" DIRECTIVE.

HAMMER40, 1, X, 1

HAMMER135, 1, Y, 2

SPATIAL(ABS), MODAL(GROUP)