応力の種類を表示します。応力の種類は荷重ケースに適用されます。応力の種類に応じて、要素応力と許容応力が計算されます。利用可能な応力タイプは次のとおりです:
OPE
運転荷重ケース。B31.1とB31.3、および同種の規格では、この荷重は規格に適合したケースではありません。許容応力はレポートされません。
SUS
持続荷重ケース。
EXP
熱膨張荷重ケース。
OCC
短期荷重ケース。
FAT
疲労荷重ケース。
応力タイプとして疲労 (FAT) を有する荷重ケースは、想定される 荷重サイクル数 (Load Cycles) も入力してください。
HGR
スプリング ハンガー設計ケース。これらは、CAESAR II が内部でスプリングハンガーの設計と選定を行うための荷重ケースです。これらの荷重ケースに対する結果は作成されません。
HYD
耐圧試験ケース。ハンガーの状態を選択します。耐圧試験ケースでは、ハンガー状態のデフォルトは剛か、あるいはロック状態です。
CRP
クリープケース。EN-13480 のような規格では、運転条件にクリープ応力範囲が定義されています。これは材料の寿命によって定義されます。CAESAR II では、CRP は 1つの SUS ケースと 1つの EXP ケースのスカラーによる組み合わせとなります。ソフトウェアは 出力種類 (Output Type) を 応力 (Stress) に設定します。
CAESAR II は EN-13480 規格にしたがって CRP 応力を計算します。ユーザーが追加の荷重係数を指定すると、ソフトウェアは追加のスケールファクタとしてこれを適用します。その他の規格も EN-13480 と同じ手法をとります。詳細は、クリープ荷重 (Creep Loading) を参照してください。
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CRP ケースは手動で追加してください。
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デフォルトの合成方法は スカラー (Scalar) です。ユーザーは 合成方法 (Combination Method) を 最大 (MAX) に設定することもできます。
K1P
高圧ガス保安法 (HPGSL) と石油学会規格 (JPI) で要求される KHK レベル1 の 1次長手方向応力。圧力、重量、設計地震力(重力加速度との比である震度 (G) による長手方向応力になります。
その他の配管規格では、ソフトウェアはこの応力タイプを OCC として扱います。
K1SR
高圧ガス保安法 (HPGSL) と石油学会規格 (JPI) で要求される KHK レベル1 の 2次の繰り返し応力範囲。地震荷重 (重力加速度との比である震度 G) と配管支持点の相対変位による繰り返し応力範囲です。
その他の配管規格では、ソフトウェアはこの応力タイプを EXP として扱います。
K2P
高圧ガス保安法 (HPGSL) と石油学会規格 (JPI) で要求される KHK レベル2 の 1次長手方向応力。圧力、重量、設計地震力(重力加速度との比である震度)による長手方向応力になります。
その他の配管規格では、ソフトウェアはこの応力タイプを OCC として扱います。
K2SA
高圧ガス保安法 (HPGSL) と石油学会規格 (JPI) で要求される KHK レベル2 の 2次の繰り返し応力の片振幅 (amplitude)。応力の方振幅は地震荷重 (重力加速度との比である震度と配管支持点の相対変位) による繰り返し応力の片振幅です。
その他の配管規格では、ソフトウェアはこの応力タイプを EXP として扱います。
K2SR
高圧ガス保安法 (HPGSL) と石油学会規格 (JPI) で要求される KHK レベル2 の 2次の繰り返し応力範囲。応力範囲は地震荷重 (重力加速度との比である震度) と配管支持点の相対変位による繰り返し応力範囲です。
その他の配管規格では、ソフトウェアはこの応力タイプを EXP として扱います。
K2L
高圧ガス保安法 (HPGSL) と石油学会規格 (JPI) で要求される KHK レベル2 の液状化による地盤沈下、側方流動などの地盤変状による応力。地盤変状によるベンドの許容塑性ひずみは 5%から換算されたベンド変形角度になっています。
その他の配管規格では、ソフトウェアはこの応力タイプを EXP として扱います。
LMST
DNV 2017 では、組合せ荷重に LMST 極限状態を使用していたときのみ組合せ荷重基準 (combined loading criteria) の局部座屈 (local buckling) が計算されます。詳細は、DNVGL-ST-F101, Section 5.4.6 を参照してください。