Brazil NBR 6123 風荷重規格のオプションを指定します。
基本風速 (Basic Wind Velocity) (Vo)
3秒ガストで 50年に 1回を超える頻度の風速です。プラントにおける滑らかな開放地表面から 10mの高さで計測された風速です。風は水平方向に吹くものとしています。この風速は、ブラジルでの iso 風速で、Figure 1 および Item 8 から得られます。ペトロブラス文書(Petrobras document)の BPE-500-P4-19i によるか、ブラジル風荷重規格 NBR 6123 によります。
地形係数 (Topographical Factor) (S1)
土地の変化、およびプロファイルに対する係数です。平坦な、あるいは幾分傾斜のある地上では、1 となります。この値が大きくなると最終的な風圧は大きくなります。丘の上の容器であれば、この値は NBR 6123 の Section 5.2 によって計算されます。
粗さ分類 (Roughness Category) (S2)
分類 (Category) |
説明 |
---|---|
1 |
非常に大きな平原 (5km以上の広さ) |
2 |
わずかな障害物が分散してある、いくぶん起伏のある平原 |
3 |
分散した低層の建物、壁による障害物のある平坦なあるいは起伏のある平原 |
4 |
工業施設、あるいは都市内の集団として障害物がある地上 |
5 |
開発された工業地帯など集団として背の高い障害物がある地上 |
分類 I を用いることで、分類 II 降の風荷重よりも大きな値になります。
寸法クラス (Dimension Class)
クラス |
説明 |
---|---|
A |
最大寸法が 20m以下 |
B |
最大寸法が 20mより大きく 50m未満 |
C |
最大寸法が 50m以上 |
統計係数 (Statistical Factor)
安全と機器の設計寿命を考慮します。工業プラントでは、S3 は一般に 1.0 になります。
管表面条件 (Pipe Surface Condition)
容器表面条件は、なめらか (Smooth)、あるいは 粗い (Rough) として分類されます。粗い (Rough) を選択すると、形状係数が大きくなります。粗い分類では、より大きな風荷重が抗力として働きます。形状係数 (shape coefficient) は、容器の高さと外径の比に基づいて計算されます。
振動数 (Frequency)
動的に応答しやすい構造物 (f < 1 Hz.) に対して、動的なガストの効果を計算するために固有振動数を指定します。(f < 1 Hz.)
固有振動数が指定されていない場合には、CAESAR II はガスト効果を 0.85 とします。
全風高さ (Total Wind Height)
構造減衰定数を指定します。この値は、限界減衰定数に対するパーセント割合で、風荷重計算でガスト係数の算出に用います。