-
ノズル/圧力容器の接合部における配管荷重の CAESAR II 解析を行います。 WRC 297 たわみ性を用いて、さらに精度の高い荷重を計算することができます。ただし、いくぶん保守的ではなくなります。あるいは、たわみ性を考慮した場合と考慮しない場合の2つ解析を行ってみて感度を検討してみてください。
この解析から、圧力容器/ノズル接合部の持続荷重、運転荷重、熱膨張荷重が計算されます。
-
Sect. VIII の許容応力表から Smh と Smc を調べてください。
Smh は、圧力容器の熱間時の許容応力値で、Smc は圧力容器冷間時の許容応力値です。
-
CAESAR II から、圧力容器/ノズル接合部における持続荷重での WRC 107 の計算を実行します。計算された応力強さが、< 0.5 Smhであることを確認します。
この保守的な考え方は、圧力による応力と持続荷重でのモーメントによる応力が一次応力であるとしています。 条件を満足しない場合には、計算応力を詳細に検討してください。
-
CAESAR II から、圧力容器/ノズル接合部における運転荷重でのWRC 107の計算を実行します。計算された応力強さが、 < Smh + Smcであることを確認します。
-
CAESAR II から、圧力容器/ノズル接合部における熱膨張荷重でのWRC 107の計算を実行します。計算された応力強さが、 < Smh + Smcであることを確認します。
いずれの判定かで不合格の場合は、前に記述した ASME Section VIII Division 2 の規定通りの接合部の総合的な解析を行ってください。 詳細は ASME Section VIII Division 2 - Elastic Analysis of Nozzle Comprehensive Analysis を参照してください。