ノズル付近の容器弾性解析手順 (Elastic Analyses of Shells near Nozzles Using WRC 107) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

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日本語
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CAESAR II
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CAESAR II Version
12

WRC 107を用いたシェル部の局部応力チェック (Check vessel stresses in shells using WRC 107)

  1. WRC 107 の形状適用範囲にあるかどうかを確認します。

  2. 適用範囲であれば、ASME Section VIII Division 2 AD-160 の弾性解析の適用条件を満足するか確認します。

  3. 持続荷重、熱膨張荷重、短期荷重による圧力容器のノズル荷重を計算します。

  4. 圧力による軸方向内圧推力 P * Ain を持続荷重と短期荷重に含めるべきか、局所拘束条件を検討します。この内圧推力を考慮するように指定すれば、自動的に計算され作用荷重に含むことができます。

  5. 持続荷重と短期荷重に対して、圧力容器の長手方向、および周方向の圧力による応力 Pm を計算します。

    この 2つの異なる圧力項は圧力の応力計算に必要となります。P はシステムの設計圧力 (持続荷重) で、Pvar はピーク圧力と設計圧力との差です。これは、短期荷重ケースでの圧力容器の膜応力の妥当性に用います。

    Pm の応力はユーザーが圧力を入力すれば、自動的に計算されます。

  6. 前に定義した Pl と Q を計算します。

    必要であれば、持続荷重、熱膨張荷重と短期荷重によるによる局部応力は同時に計算できます。

  7. 適用される場合、入力した持続荷重、熱膨張荷重、あるいは短期荷重によって計算される応力強さの組み合わせで、種々の応力成分が得られます。

  8. これらの応力強さは、合成されて、圧力容器の局部応力の規格適合性が判定されます。

    必要であれば、容器シェル局部応力の適合性を評価するために結果が用いられます。CAESAR  II では一連の応力計算ルーチンに WRC 107 Stress Summation (WRC 107 応力合成) モジュールを用意しています。

CAESAR  II で使われている式は、次に示すような種々の応力成分の評価を行います:

Pm(SUS) < Smh

Pm(SUS + OCC) < 1.2Smh

Pm(SUS) + Pl(SUS) < 1.5Smh

Pm(SUS + OCC) + Pl(SUS + OCC) < 1.5(1.2)Smh

Pm(SUS + OCC) + Pl(SUS + OCC) + Q(SUS + EXP + OCC) < 1.5(Smc + Smh)