この方法は、原子力規制ガイドライン (USNRC Regulatory Guide 1.92) で定義されています。グルーピング法は絶対値法 (Absolute) あるいは二乗和平方根 (SRSS) の欠点を補うものです。類似の (接近) 振動数を持つ振動モードでは完全に相関を持ち、広く離れた振動数を持つ振動モードは相関関係がないとします。システムの全応答は次のようにして計算されます。
ここで:
R = 要素の全応答
N = モード合成での考慮すべき重要なモード数
Rk = kth モード による要素の応答のピーク値
P = 接近モードのグループ数 (グループの基本振動数に対して 10%の範囲にある振動数を持つ場合に接近振動数とします) で、離れたモードは除きます。複数のグループには属さないとします。.
i = グループ q での最初のモード番号
j = グループ q での最後のモード番号
Rlq = グループ q でのモード l の応答
Rmq = グループ q でのモード m の応答
この方法はお互いに 10%以内の振動数を持ついずれかのモードの応答が最初に絶対値で加算され、これらのグループの結果を残りの個々のモードは二乗和平方根 (SRSS) で合成することになります。
10%というグループを定義する数値は、接近振動モード基準/時刻歴刻み (Closely Spaced Mode Criteria/Time History Time Step) (ms) パラメータで変更することができます。