増分 (Increment) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
ヘルプ
CAESAR II Version
12

開始振動数 (Starting Frequency) から 終了振動数 (Ending Frequency) までの振動数の増分を指定します。調和振動荷重または変位は、指定された増分の各振動数に適用されます。この値はオプションです。値を入力しない場合、ソフトウェアはデフォルトの増分 1.0 Hz を用います。

調和振動に対する振動数は、定義された振動数範囲からとられます。個々の振動数は "do loop" 処理で計算され、指定された振動数範囲での振動数かを決定します:

X = STARTING FREQUENCY

5 CONTINUE

COMPUTE SOLUTION FOR FREQUENCY "X"

X = X + INCREMENT

IF( X .LT. ENDING FREQUENCY+0.001) GO TO 5

振動数増分の符号は、ソフトウェアによって開始振動数から終了振動数までが適切なステップになるように修正されます。開始振動数、終了振動数、増分は、分数で与えることも可能です。

回転機器の次に示すグループの調和振動解を得ることができます:

  • 暖気運転での回転速度: 100 rpm

  • タービンが通常運転にいたるまでの回転速度の増分: 400, 800, 1200, 1600, 2000, 2400, 2800, 3200 rpm. 運転速度に達するまで非常にゆっくり回転があげられます。

  • 運転速度: 3600 rpm

毎分当たりの回転数は、60 で割って毎秒当たりのサイクル (Hertz) にします:

  • 暖気運転での回転速度: 100/60

  • 速度増分: 400/60 の増分で、400/60 から 3200/60 になります。

  • 運転速度: 3600/60

配管系の現場における低域の振動数は約 3Hz です:

  • 現場で計測された加振振動数: 3Hz

3Hz の動的荷重が作用した場合の配管系の応答はほとんどゼロになります。動的荷重の大きさにかかわらず、このことは正しいといえます。最大圧力変動が作用しますが、3Hz の加振力が与えられても特に大きな変形は生じません。 3Hz 近辺の振動数幅での動的荷重を作用させて、動的応答の変化を調べることができます。

  • 現場計測での振動数のグループ: "推定 (Guessed)"

  • 加振振動数: 3 Hz

  • 入力での値定義:

    (2.5, 2.6, 2.7, ..., 3.3, 3.4, 3.5) Hz.
    2.5 3.5 0.1