はじめに (Introduction) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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CAESAR II Version
12

CAESAR II® は応力解析ソフトウェアで、配管系の機械的な強度設計と解析に用いられます。ユーザーは配管システムのモデル作成およびシステム上に荷重条件定義ができます。この入力で、ソフトウェアは、システムを通じた変位、荷重そして応力のフォーム内に結果を表示します。さらに、ソフトウェアは、これらの結果と許可された規格と標準によって指定された制限とを比較します。

CAESAR II アプリケーションとは

CAESAR II は、新規配管システムの機械設計のために、もっとも多く使用されます。荷重、変位、応力が配管モデルの解析を通して評価できます。ソフトウェアは、これらのシステムと取付けられた機器に設定される制限の多くを含みます。これらの制限は、一般的にエンジニアリング団体 (たとえば、ASME B31 委員会、ASME Section VIII、Welding Research Council - 溶接研究評議会)、あるいは配管に関連する機器の製造業者 (API、NEMA、あるいは EJMA)によって指定されます。

ホット配管システムは、機械エンジニアに特有の問題を提示します。これらの不規則な構造物は、配管、サポートそして据え付けられている機器によって吸収されなければならない、大きな熱歪が発生します。これらの構造物は、自重を支持するために十分な剛性が必要ですが、熱膨張を受け入れるために十分な柔軟性も必要です。

CAESAR II は、配管システムの熱解析に限定されていません。ソフトウェアはほとんどの静的な荷重と動的な荷重についてモデル化と解析を行うことが可能で、既存配管系のトラブルシューティングや設計見直しにも活用することができます。損傷原因の究明や、回転機器による流体に起因する振動や機械的な振動などの想定外の運転条件に関する厳しさを評価することもできます。

他の配管応力ソフトウェアと CAESAR II の違い

経験豊富な配管応力エンジニアが、ソフトウェア開発、プログラムのサポート、およびトレーニングに携わっています。このアプローチにより、配管応力業界の必要条件に最も密接に適合したソフトウェアを開発することができました。CAESAR II は、シンプルなシステム解析を可能にしながら、広範囲なモデリングと解析機能を提供します。デフォルト設定とカスタマイズされたデータベースにより、インストールを調整することができます。解析の前に包括的な入力グラフィックスでモデル構成を確認することができます。ソフトウェアの対話的な出力プロセッサは、迅速に結果を表示し、包括的なレポートを出力します。CAESAR II は、標準的な解析ガイドラインを使用し、最新の認定基準を解析のために提供します。

また CAESAR II は、配管図、アイソメ図、および 3D 配管図を作成するためのAutoCAD® ベースの設計・作図システムである Hexagon PPM の CADWorx® Plant とのシームレスな連携を提供しています。双方向リンクにより、自動的に配管レイアウトの応力解析モデルを作成したり、CAESAR II モデルから応力アイソメ図を作成することが可能です。

CAESAR II は、解析現場で証明されたエンジニアリング解析プログラムです。大規模な顧客基盤と、優れたサポートそして開発により、広く認識された製品です。

CAESAR II は、クラウドサーバーからライセンスキーを取得する Intergraph Smart Licensing のインストールが必要です。オフラインでの作業または顧客訪問時にインターネットにアクセスできない可能性がある場合は、インターネットにアクセスできる間にライセンスのチェックアウトを行ってください。詳細は、Intergraph Smart Licensing HelpCheckout を参照してください。